フィレンツェ

フィレンツェを訪れるベストシーズン

文化
グルメ・飲食

朝のメルカート・チェントラーレで、リボッリータ用の黒キャベツとカンネッリーニ豆を買い込む地元マダムの横を通り過ぎると、フィレンツェが単なる美術館の街ではないことがわかります。ウフィツィ美術館のボッティチェッリとアカデミア美術館のダビデ像は確かに世界屈指ですが、サント・スピリト地区の石畳の路地で食べるランプレドット(牛の胃袋サンド)や、フィエーゾレの丘から見下ろす夕暮れのアルノ川こそが、この街を記憶に刻みます。訪れる時期によって、カルチョ・ストリコの激しい歴史的球技や、11月のトリュフ祭りなど、まったく異なる顔を見せるのもフィレンツェの特徴です。

月別ガイド

1月

冷えており静かで時々雨が降ります

気温は5~12度で、アルノ川沿いを歩くと体感温度はさらに下がります。ウフィツィ美術館は予約なしでも入れる日が多く、雨の日(月8~10日程度)は屋内観光に集中できます。ホテル料金は年間で最も安くなります。

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2月

肌寒くカーニバルの雰囲気が漂っています

カーニバル期間中(下旬)は仮装パレードがサンタ・クローチェ広場で行われ、地元菓子のスキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナが店頭に並びます。気温は6~13度で、午後3時以降は冷え込むため羽織物が必須です。美術館は依然として空いています。

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3月

春の陽気が戻り天気が変わりやすいです

日中は15度前後まで上がりますが、朝晩の寒暖差が10度以上あるため重ね着が基本です。雨具は必携で、突然のにわか雨が週2~3回は降ります。月末にかけて観光客が増え始め、イースター前は宿泊料金が跳ね上がります。

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4月

春の花が咲き過ごしやすく人出も適度です

ボボリ庭園の藤やバラが咲き始め、スコッピオ・デル・カッロ(復活祭の日曜)では大聖堂前で花火山車が爆発する伝統行事が見られます。気温は12~19度で散策に最適ですが、主要美術館は午前中から混雑します。レストランのテラス席が本格的にオープンします。

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5月

温かく晴天の日が続き夏の暑さ前です

晴天率が80%を超え、気温は15~24度と観光に理想的です。マッジョ・ムジカーレ(音楽祭)では市庁舎やパラッツォ・ピッティで無料コンサートが開かれます。ジェラート店の行列が長くなり、ミケランジェロ広場は日没後まで人でいっぱいです。

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6月

暑くなり観光客が増えてきます

30度を超える日が増え、カルチョ・ストリコ(歴史的サッカー試合)がサンタ・クローチェ広場で開催されます。美術館の入場待ちは2時間以上になることも多く、事前予約は必須です。アルノ川沿いの遊歩道は夜10時過ぎまで賑わいます。

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7月

ピーク時の猛暑で観光客が大量にいます

最高気温が35度前後に達し、午後1~4時の外出は避けたほうが無難です。観光客数がピークとなり、ドゥオーモのクーポラは朝7時台の予約枠も埋まります。地元民は海岸部へ避暑に行くため、下旬には閉める飲食店も出てきます。

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8月

酷暑が続きますが地元の人々は休暇中です

酷暑が続き(最高38度に達する日も)、フェッラゴスト(15日前後)には多くの商店が2週間休業します。観光名所は開いていますが、地元客向けの良質なトラットリアは閉店中です。宿泊料金は7月より若干下がりますが、エアコンなしの部屋は避けるべきです。

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9月

気温が下がり収穫の季節の魅力があります

気温が25度前後に下がり、フェスタ・デッラ・リフィコローナ(7日夜)では子どもたちが紙製ランタンを持って行進します。トスカーナのブドウ収穫期で、郊外アグリツーリズモでは新酒の試飲会が始まります。観光客は減りますが、週末は依然混雑します。

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10月

秋らしい過ごしやすさで時々雨が降ります

朝晩は12度前後まで下がり、雨の日が月10日ほどあります。フィレンツェ・ワイン・フェスティバルではキャンティ・クラッシコの生産者が集まり、試飲が楽しめます。紅葉したトスカーナの丘陵風景が美しく、フィエーゾレへのバス路線(7番)が人気です。

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11月

雨が多く涼しく観光客も減ります

雨季に入り(月12~14日が雨天)、気温は8~15度です。アルノ川が増水することもあり、ルンガルノ通りは水浸しになる年もあります。美術館は再び空き始め、アカデミア美術館のダビデ像を落ち着いて鑑賞できます。トリュフ料理が旬を迎えます。

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12月

雨が多いですがクリスマスマーケットで祝祭ムードです

クリスマス・マーケットがサンタ・クローチェ広場で開かれ、ドイツ式グリューワインとトスカーナ・サラミの屋台が並びます。気温は5~12度で雨も多く(月10日前後)、日没は午後4時半頃です。年末年始はレストラン予約が取りにくくなります。

美術館とアート
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美術館とアート

ウフィツィとアカデミアは開館時刻(8:15)に入場すれば比較的空いており、特に11~3月の平日なら館内をゆっくり回れます。夏季(6~8月)は事前予約が必須で、当日券の列は午前10時には2時間待ちになります。パラッツォ・ピッティは観光客が少なく、ラファエロやティツィアーノの傑作を落ち着いて鑑賞できるためおすすめです。月曜は多くの美術館が休館するため、その日はドゥオーモ付属美術館(月曜開館)やブランカッチ礼拝堂へ。

予算を抑えた旅

1月と11月は宿泊費が最安値(3つ星ホテルで1泊50ユーロ台から)になり、無料開館日(毎月第一日曜)を活用すれば主要美術館の入場料が浮きます。メルカート・チェントラーレ1階の惣菜売り場でパニーノを買えば3ユーロ以下で昼食が済み、2階のフードコートは避けたほうが割安です。ヴェッキオ橋近くの観光地価格レストランには入らず、サン・フレディアーノ地区のトラットリアなら前菜・パスタ・ワインで15ユーロ程度です。フィレンツェカード(85ユーロ、72時間有効)は3館以上回るなら元が取れますが、混雑期以外は個別予約のほうが柔軟性があります。

写真撮影

ミケランジェロ広場からの日の出(夏季は5:30頃、冬季は7:30頃)は、朝霧がアルノ川を覆いドゥオーモの屋根が浮かび上がる瞬間が狙えます。ヴェッキオ橋は日中は人だらけで構図が作れないため、早朝6時台か夜間照明後(10月~3月は午後7時以降)がベストです。ボボリ庭園の糸杉並木は午後の逆光を避け、午前中の柔らかい光で撮るときれいに仕上がります。ドゥオーモのクーポラ内部は撮影禁止ですが、ジョットの鐘楼からはクーポラを入れた俯瞰写真が撮れるため、混雑の少ない3月か10月がおすすめです。

屋外ダイニング

テラス席が快適なのは4月下旬~6月と9月中旬~10月中旬で、この時期はサント・スピリト広場のトラットリアが夜10時過ぎまで賑わいます。7~8月は日中35度を超えるため、昼食は屋内で取り、夕食は午後8時以降の涼しくなった時間帯に予約しましょう。オルトラルノ地区のサン・ニッコロ通り沿いは観光客が少なく、地元民向けの価格設定(プリモ10ユーロ前後)です。ドゥオーモ周辺の広場に面したレストランはカバーチャージ(席料)が5ユーロ以上かかることが多く、料理の質も観光地価格相応なので避けるべきです。

ウォーキングツアー

石畳が続くため、革底の靴やヒールは避けてスニーカーが必須です。夏季(6~8月)は午前10時~午後4時の散策を避け、早朝か夕方以降に予定を組むと熱中症のリスクが減ります。ボボリ庭園からサン・ミニアート・アル・モンテ教会へ続く上り坂(所要30分)は、10月の午後4時頃に歩くと夕日がアルノ川を照らす景色が見られます。雨季(11月~12月)はアルノ川沿いの遊歩道が滑りやすく、増水時は通行止めになることもあるため、代わりに屋根付きのヴァザーリの回廊ツアー(要予約)を検討しましょう。

フェスティバル&イベント

  • フィレンツェのカーニバル

    2月

    四旬節前のお祭りで、街全体でパレードや仮装パーティーが開催されます。ヴェネツィアほど大規模ではありませんが、国際的な観光客が少なく、より本物の地元の雰囲気を楽しめます。

  • スコッピオ・デル・カッロ

    4月

    イースターの日曜日にドゥオーモ前で行われる花火の大スペクタクルで、その起源は十字軍時代に遡ります。飾られたカートが爆発する儀式で、この年の街の運勢を占うとされており、多くの人出で賑わいます。

  • マッジョ・ムジカーレ・フィオレンティーノ

    5月

    イタリア最古の音楽祭で、6月まで続きテアトロ・デル・マッジョでオペラ、バレエ、クラシックコンサートが開催されます。国際的なアーティストが出演するため、人気公演のチケットは早めの予約が必須です。

  • カルチョ・ストリコ

    6月

    ピアッツァ・サンタ・クローチェで行われる過激な中世フットボールで、4つの地域チームがラグビー、サッカー、レスリングを組み合わせた競技を行います。6月24日の最終試合はサン・ジョヴァンニ祭と同日で開催されます。

  • エスターテ・フィエゾラーナ

    7月

    近郊のフィエーソレで開催される夏の芸術祭で、古代ローマの円形劇場でアウトドア劇場、音楽、映画、ダンスのパフォーマンスが繰り広げられます。フィレンツェの7月の酷暑を逃れ、より涼しい環境で楽しめます。

  • フェスタ・デッラ・リフィコローナ

    9月

    聖母マリアの誕生日の前夜に、子どもたちが光る紙のランタンを持って街を練り歩きます。行列はピアッツァ・サンティッシマ・アンヌンツィアータで終わり、伝統的な歌と祝祭的な雰囲気に包まれます。

  • フィレンツェ・ワイン・フェスティバル

    10月

    ピアッツァ・サンタ・クローチェでトスカーナワインを祝う5日間のイベントで、数百の地域のワイナリーが試飲の機会を提供します。ぶどうの収穫シーズンと秋の爽やかな気候が完璧にマッチしています。

  • クリスマス・マーケット

    12月

    ドイツ風の木製のテント商店がピアッツァ・サンタ・クローチェを埋めつくし、工芸品、地元の食べ物、ホットワインが売られています。ドゥオーモ近くにも小さなマーケットが現れ、頻繁な雨にもかかわらず祝祭的な雰囲気を作り出します。

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